押さえておきたいキーワードの2つ目は、「HRBP(HRビジネスパートナー)」である。
「戦略人事」の観点から、事業戦略と人事戦略は連動していることが望ましい。HRBPとは、事業成長を人と組織の面から支援する「プロフェッショナル・パートナー」のことを指している。
このテーマに関しても、まずは「HRBP」という言葉を知っているか、という質問から始めた。その結果、「知らない」という回答が全体の43%を占めた。認識レベルの割合は、企業規模別でもほぼ同じである。「HRBP」という言葉は、意外に浸透していない。
「知っている」「聞いたことはある」と回答した方に、「HRBPの重要性」について質問したところ、「非常に重要である」(26%)、「重要である」(39%)となり、約7割が重要性を認識している。
企業規模別で見ると、300名以下の企業では「あまり重要でない」(23%)という回答が他に比べて突出している。フリーコメントを読むと、「大手企業ではそうかもしれないが、100人に満たない企業では人事部長がやればよい。」(300名以下/サービス)、「改めてHRBPを置くというより、今ある人事部門の責任者が経営者と一体となって役割を果たすべき」(300名以下/金融)という意見があり、人事部長による兼務の実態があるようだ。